「ねぇ、お兄ちゃん!来週はみんなでご飯に行こうよ。」 莉奈がパンを頬張りながら無邪気に言ってきた。 母親の帰国が待ち遠しい様子だ。 その気持ちを落とさないよう優しく言った。 「莉奈。ごめん。その日はお兄ちゃんは真琴と出かけるんだ。」 「えー」 「伊織様…。外出なさるのですか?」 風間さんが静かに聞いた 「あぁ。真琴とデートだから。な?」 と真琴に微笑む。 風間さんはそんな俺を何かいいたそうな目線で見てきた。