ハァと天気のいい空を見上げて息を吐く。 「女の子、泣かしちゃいけないんだよ。」 からかうような口調が聞こえ振り返ると真琴が苦笑して立っていた。 「人聞き悪いなぁ。」 「本当の事でしょ。泣きながら走ってた。」 「あっそ」 泣かせたのは悪いと思うが俺にはどうにも出来ない。 「…告白だったんでしょう?」 「ん?あぁ。」 「…断ったんだね。」 真琴が低く呟くように言ったため、驚いて顔を覗き込んだ。