そんなある日



昼休みに一年生の女子から屋上に呼ばれ、告白された。


真っ赤な顔して声を絞り出すように。



「気持ちは嬉しいけど。ごめん。」



告白されるたびに言うセリフだ。



「綾川先輩と…付き合っているんですか?」



ちょっと違うけど。



「付き合ってるって言うか…真琴は特別だよ。」
「…っ。分かりました。ありがとうございました」



そう言って屋上から飛び出していく。