「お花…出してくれたの?」 「あぁ、まぁ…」 真琴が驚いて俺を見る。 ほら、その顔は気が付いたろ。 「それって…私のため?」 「…違うし。飲み物とってくる。」 そう言ってそばを離れた 招待されたのは真琴だが、表面上、俺の連れということにしておけば手ぶらでも恥はかかないだろうと思ったのだ。 “私のため?” …そうだよ、なんて言えるわけないだろ。 そんなことを思いながらボーイに飲み物をもらい振り返ると、