恋の道のり

私はいつものように勉強していた。



でも今日は集中できない。




こんなに迷うなんて思ってもいなかった。



コンコン



「は~い。」

「美香ちゃん、お姉ちゃんだよ。」

「お姉ちゃん?入ってもいいよ。」



お姉ちゃんが入ってきた。



お姉ちゃんの手には「LOVELY」の雑誌があった。



「美香ちゃん勉強しているの?なら後で言うよ。」

「今でいいよ。集中できないし。」

「迷ってるの?」

「え?」

「モデルのこと。ママから聞いたわ。」

「うん…何で自分が迷ってるかもよくわからなくて…」

「美香ちゃん。LOVERYもう見た?」

「そういえばまだだった…」

「なら見て。」



お姉ちゃんは雑誌を渡した。



そして私とお姉ちゃんが写ってるページを見せた。



「え…」




信じられない…



私ってこんなにいい笑顔できるんだ…



こんな笑顔久々に見たかも。



「美香ちゃん、お勉強も大事だけどお勉強が人生で全部じゃないのよ。もちろんいい大学行くのも立派だと思う。でもそれだけで幸せかな?」

「幸せ…?」

「そうよ。幸せ。美香ちゃんはどっちが幸せだと思う?」

「私は……」

「あたしは美香ちゃんの味方よ。美香ちゃんが行きたい道を選んでね。」



そういってお姉ちゃんは部屋を出て行った。