瞳の中の彼

「泣くのは何もかも終わったときだ...」

と隼人さんは私の頬を掴み 『チュッ!!』 とキスをした

車を降り玄関のドアを開けたとき 隼人さんの乗った車が走り出した音が聞こえた


「お母さんただいま!」


私は何もなかったように 家に入る


「お帰り...ん? 楓は?」

「友達のところに行くから 帰りは遅くなるって」

「そう...じゃ...おやつあるから 着替えてらっしゃい」

「はぁーい!」


階段を駆け上がり 自分の部屋へ向かった