瞳の中の彼

「どうしたの 桜川さん?」

焼却場で声をかけてきたのは 隼人さんの彼女にされたとき

声をかけてきた2人組みの男子だった

「あ..俺 安部って言うんだ こいつは加藤ってんだ よろしくね」

「は..はぁ..」

私が持ってきたゴミ箱を 安部君が持ってくれている

「桜川さんて 小さくて かわいいよね」

「小さくて..は余分でしょ!」

「あ..悪い悪い!怒んないでよ...」

初めて出来た男友達

「それからさぁ...俺達と話したこと 彼氏やお兄さんには内緒にしといてね」

「どうして?」

「だってさぁ...俺達が気軽に 葵ちゃんに声かけただなんて知れたら
俺達殺されちゃうよ...」


殺すだなんて...そんなことしないのに...

「わかった 黙ってればいいのね...気にしなくていいのに」

「葵ちゃんはいいけど 俺達が気になるんだよね...あっはは...」

変な人達...





このとき...後から大変なことになるなんて思ってもいなかった...