「理玖、どうした? 葵ちゃんに何かあったのか?」 銀二が心配そうに聞いてくる。 「銀…俺…生きていけねーゃ…」 「はぁ? 何言ってんだ? 何て言われたのか?」 「『お兄ちゃんのバカ!! 』って言われた…」 「あーぁ そりゃ生きていけねーゃなぁ。でもよ、そのくらいで落ち込んでらんねえぞ。」 「どういう事だ?」 「葵ちゃん、北海道に行くらしいぞ」 「はぁ?」 ほ…北海道⁉ 親父達の所にか? 俺…何も聞いてないぞ ‼