リハビリは午後からだから午前中はすごい暇。
だからただベッドの上でゴロゴロしてる。

ダムダム―パス・・・ダムダム―
病院で聞こえるなんて思ってなかった懐かしい音。
気づいたら無意識に窓をあけて音の聞こえる方向見つめていた。

「鈴木さんだ・・・」

茶色のボールを自由自在に操り力強く地面に突きながら右側から思いっきり走る。

『見たことある・・・』

ゴールに近付いたらボールを手ですくって網にそっと入れた。

『・・・似てる。』