~次の日~

「おい、こいつ起きねぇよ」
オレ等は今、非常に困っている。流花が起きないからだ。勝手に部屋にはいっただけでも、殴られそうなのに、無理矢理起こしたらなにされるか…

「しょうがない。誰かが、顔をぶっ叩きましょう。」
それ、絶対流花に恨みあるだろ。

「オレは絶対やだ!!てか、無理!!だって怖ぇもん!!触ったら吐くし、どっちにしろ遅刻じゃん!!」
と初めに言っとく。こういうのは先手必勝だ。

「ちっ(舌打ち)男のくせに…」
「煉…なんか言ったか?」
「いえ何も。」

「じゃ、じゃあ公平にジャンケンで決めよ!!ね?」
優しいシロがいかにも考えそうなことだ。

「いくよー
最初はグージャンケンポン。あいこでしょ!!あいこでしょ!!あ、勝っちゃった…」

シロがパーで、煉とオレがグー。無欲の勝利ってやつか?