「盗み聞きなんて、随分悪趣味だね。」 「…申し訳ない。でも…」 「でも、何?」 沖田さんの目は暗闇にいるせいか、青白く光っている。 私は口を出すことができずに、じっと二人の会話を聞いていた。 「局長に言うべきです。」 「あの人には心配を掛けさせたくない。」 「しかし…!」 「うるさい!」 夜の屯所に沖田さんの声が響く。 「…もし、これを露見に曝したら、山崎さん。いくら貴方でも容赦しない。」 低く地を這う声。 烝もそれには言い返せないようで、ぐっと唇を噛締めている。