あずはずっと俺の知っているあずで変わりないと思っていたから、悲しい。 どうしようもなく。 俺を染めつくす色を、見ているのだろうか? 俺の目をしっかりと捉えて、離さない。 「…俺も、残る。」 あずが残るというのなら。 向こうに帰る理由はないのだから。 俺の言葉に驚いたように目を丸くしたあずが、どうしようもなく愛しい。