「じゃあ、行こう。」 「どこにですか?」 沖田さんは真剣な表情で私を見つめる。 その瞳に捉えられて、目を逸らせなくなる。 「高台寺党へ。」 こうだいじ。 その言葉に首を傾げる。 どこかのお寺かしら? そんな私に見かねた様子で、沖田さんは口を開いた。 「御陵衛士。伊藤 甲子太郎の屯所。」 ごりょうえいし、いとうかしたろう。 翼の元へ。