「それが、何?」 あずが壬生浪士もところにいるのは確かだけれど、八月十八日の政変とはなんの関係もないはず。 「女浪士が凄い働きを見せたってここらでちょっと噂になっていたよ。」 その言葉にピンとくる。 間違いない。 その女浪士は、あず。 この時代刀を振れる女なんてそうそういない。 あずだったら現代で剣道を嗜んできたのだから、そこらの男藩士にだって負けないくらいの技術がある。 実際中学の頃も男顔負けの強さだったし。