「だからなんなの？その気まずさの原因は。」






「…。」





言えない。





言えないよな。





どうせ、篠原のことだ。





くだらない、の一言で片づけてしまうだろうし。





それに、あずのことを話すには未来から来たこともすべて伝えなければいけない。





―――でも。





一人で悩んでいても解決できそうな事じゃない。






「俺ら友達でしょ？出来ることなら頑張って助けるからさ、ね？」





「…。」





優しい篠原。






どうしてコイツはこんなに透き通っているのだろう。





何色も混じらない、どこまでも透明。