「俺にはお前の未来も見えるんだぞ?平助。お前は明日雷に打たれて・・・」
「ふざけないでください!」
ぴしゃりと言って聞かせる。
原田さんのこういうところには本気で呆れる。
まるで小学生みたいなことを言うんだから。
「あずみちゃん、俺死ぬの!?」
藤堂さんは藤堂さんで真に受けちゃってるし。
私は大きくため息をひとつ吐いた。
「大丈夫ですよ。全部原田さんが適当に嘘を言ってるだけですから。」
そう言ってから原田さんをキッと睨むと、やけに姿勢を正しくして私から視線をずらした。
その様子を見てか、沖田さんたちはゲラゲラ笑っている。
「良かった。明日までの命だったらどうしようかと思ったよ。」
藤堂さんは安心した様子で胸をなで下ろした。
「わかんねぇぞ?俺が言ったことが本当なのかもしんねぇだろ?」
「そうなるとしたら最後にあずみちゃん襲っちゃおうかな。」
げ。
ニヤリと藤堂さんは笑った。
冗談に聞こえないから、凄いと思う。
「それは駄目だ!」

