どのくらいの間泣き続けただろうか。
私の涙も底が尽きたようで、そっと沖田さんから離れた。
「ごめんなさい、汚しちゃったかもしれない…。」
水色のはっぴを袖で拭う。
…そうだ。
ポケットにしまったあれの存在を思い出した。
「沖田さん、これ原田さんと作ったんです。」
包みをそっと手渡す。
「これは…?」
「沖田さん今日誕生日って聞いたから。」
にっこりと、笑って見せる。
赤や黄色に輝くフルーツ飴を、沖田さんは不思議そうに見つめていた。
きっと初めて見る物だったんだろう。
沖田さんは紙くるまっているそれをそっと取り出して口に含んだ。
「すっごい美味しい。ありがとう、あず。」
今までで一番の笑顔。
目じりをいっぱいに下げて、笑ってくれた。
───ドキン
また心臓が大きくなる。
私、分かったかもしれない。
こんな時に?って思われるかもしれないけれど。
この気持ちがなんなのか。
私の涙も底が尽きたようで、そっと沖田さんから離れた。
「ごめんなさい、汚しちゃったかもしれない…。」
水色のはっぴを袖で拭う。
…そうだ。
ポケットにしまったあれの存在を思い出した。
「沖田さん、これ原田さんと作ったんです。」
包みをそっと手渡す。
「これは…?」
「沖田さん今日誕生日って聞いたから。」
にっこりと、笑って見せる。
赤や黄色に輝くフルーツ飴を、沖田さんは不思議そうに見つめていた。
きっと初めて見る物だったんだろう。
沖田さんは紙くるまっているそれをそっと取り出して口に含んだ。
「すっごい美味しい。ありがとう、あず。」
今までで一番の笑顔。
目じりをいっぱいに下げて、笑ってくれた。
───ドキン
また心臓が大きくなる。
私、分かったかもしれない。
こんな時に?って思われるかもしれないけれど。
この気持ちがなんなのか。

