さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―


「原田さんフルーツ切ってください。」





「ふるーつ?」





「果物!」





カタカナ言葉に苦戦しながらも、以前より料理に馴れた私達はスムーズに調理を進めていた。






「お前何作るつもりなんだ?」





「フルーツ飴!」





「果物の飴?」





原田さんは不思議そうに頭を傾げた。





小麦粉からケーキをつくるなんて私にはとても無理な事だし。





それに、他の何かを作ろうと思っても材料がない。





そこで思いついたのがこれ。