「原田さんフルーツ切ってください。」 「ふるーつ?」 「果物!」 カタカナ言葉に苦戦しながらも、以前より料理に馴れた私達はスムーズに調理を進めていた。 「お前何作るつもりなんだ?」 「フルーツ飴!」 「果物の飴?」 原田さんは不思議そうに頭を傾げた。 小麦粉からケーキをつくるなんて私にはとても無理な事だし。 それに、他の何かを作ろうと思っても材料がない。 そこで思いついたのがこれ。