「原田さーん!」 足音がぴたりと止まって、同時に襖が開く。 「なんだぁ?デカい声出して。」 不機嫌そうに振舞いながらも、どこかしら嬉しそうに見える原田さん。 「一緒に甘い物作ってください。」 「あ!?」 「誕生日プレゼント作るんです。」 「ぷれぜんと?」 あっ! プレゼントは横文字。 「お、贈り物。」 「へぇ、お前の時代には贈り物をぷれぜんとっていうのか。」 特に馬鹿にした様子もなく、関心した様子でふーんと頷いている。