さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



「原田さーん!」





足音がぴたりと止まって、同時に襖が開く。





「なんだぁ?デカい声出して。」





不機嫌そうに振舞いながらも、どこかしら嬉しそうに見える原田さん。






「一緒に甘い物作ってください。」






「あ!?」





「誕生日プレゼント作るんです。」






「ぷれぜんと?」





あっ!




プレゼントは横文字。







「お、贈り物。」






「へぇ、お前の時代には贈り物をぷれぜんとっていうのか。」





特に馬鹿にした様子もなく、関心した様子でふーんと頷いている。