「ありがとうございました・・・。」 脱衣場でゆっくり下ろしてもらうと原田さんは優しく笑った。 「お前胸全然ねぇのな。」 ぐさ。 人が気にしてることを! 「着替えは自分でやれよ。」 そう言うと原田さんは再び浴槽に帰って行った。 脱衣場までくると風がひんやり冷たくて火照った身体を冷ましてくれた。 なんとか着替えを済ませて部屋に戻ろうとした時、柱の陰にこそこそと隠れる二人組を見つけた。