さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―

ヤバいヤバい。



「限界でしゅ…。」



また噛んじゃった。




―――ガラッ




勢いよく戸が開いた。




「大成功~!!」



「はい?」




そこに立っていたのは、永倉さんと藤堂さん。




「お前等、はめやがったはぁ!」



原田さんはすっかり切れちゃったようで、今にも首絞めにかかっていきそうな勢い。



「それより、早く上がらせてくだひゃい・・・。」



私においては起こる気力もなくなっていた。



「げえ!あずみちゃん大丈夫か!?平助、服返してやれ!」




「わ、わかった!」



二人はあわてた様子で私の服を置いて脱衣場から出て行ったようだった。



文字通り二人きり。