さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



「上の命令だから、しょうがなくね。べっ、別に翼のことを疑ってるとかからじゃないからねっ!」





そんなにムキにならなくても。






必死に俺をフォローする篠原を見ていたら、また可愛い、と言いたくなったけれどぐっと堪えた。






真っ白い肌に、柔らかそうな黒髪、綺麗な瞳からはとても一つ下とは思えない。





その童顔からかもっと年下に見える。


   


「それは甲子太郎からの命令?」 





「違うよ。甲子太郎さんは翼にそんなことさせない。」
   




まっすぐなその瞳は、それが真実だと物語っていた。





甲子太郎が俺に監視を付けさせていたら、少しショックだったからほっとした。