さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



「わりぃ、なんか暗くなったか?」





「いや、アタシはその続きを聞きた・・・おっ!」




斎藤さんが後ろから手を回して、キンさんの口を抑える。




斉藤さん、ナイス!





このまま原田さんにこの話をさせるのは酷なものがある。





「アンタは、直球すぎる。」




ぼそり、斉藤さんがキンさんの耳元で呟いたのが聞こえた。





相変わらず無表情。




怒ったのかな?




斉藤さんからは何も感じ取れない。





「は、離してっ!」




ん?




んんん?