さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



「だから、な。」





世界が、二人だけになる。





原田さんの瞳は、真っ直ぐに私を捉えて離さない。





斎藤さんもいるのに。




キンさんだって、いるのに。





それなのに、世界は二人だけ。








「・・・今度は、後悔したくないんだ。」




───ズキン




胸が痛い。




自意識過剰かもしれないけれど、薄々感じた。





原田さんは、もしかして?