「だから、な。」 世界が、二人だけになる。 原田さんの瞳は、真っ直ぐに私を捉えて離さない。 斎藤さんもいるのに。 キンさんだって、いるのに。 それなのに、世界は二人だけ。 「・・・今度は、後悔したくないんだ。」 ───ズキン 胸が痛い。 自意識過剰かもしれないけれど、薄々感じた。 原田さんは、もしかして?