《変顔をしろ。》 「あはははは!」 「キンさん、早くやってくれよ。」 「・・・・。」 「なんで恋悋が出ないんだい!?」 キンさんは悔しそうに頭を抱えた。 自分の過去の恋愛を聞いてほしかったのかしら。 それからキンさんは、綺麗な顔をこれ以上ないくらいに崩して、みんなを笑わせてくれた。 「次は左之助!ほら。」 ごくり。 なぜか私が生唾を飲んだ。 サイコロが板の上をコロコロと転がる。 これをきっかけに、私たちは原田さんの過去を知ることになる。