二番隊組長、斎藤 一さん。




あれから過ぎた2ヶ月半のうちに知り合った。





斎藤さんは、一言で言うと無口で無愛想だけれど、実は誰よりも忠実な人だと思う、多分。




「はじめちゃあーん、もっとしゃべったらどうなのー?」




「そんなに無口でいたら楽しくねーだろ?」





永倉さん、藤堂さんが順に斎藤さんにちょっかいをかけるけれど、斎藤さんは見向きもせず終始無言。




一切口を開こうとしない。




さ、さすが!




「藤堂さんは同い年だし、永倉さんに至っては年上なのに、どうしてそう黙って食事も出来ないんですか!?」




二人に向かって雷を落とす。




全く、ちゃんとしてほしい。





「飯飯飯ーっ!」




げ、また増えた!



どすどすと音をたて廊下から入ってきたのは、原田さん。




あの春の終わりの一件以来、なぜか目があうと顔を染めて逃げていったり、よそよそしくなった原田さんだったけど、最近は以前のような関係に戻ってきた。





「原田さんもうるさい!飯飯って、下品!」





「あ?飯は飯だろ!それより早く早く!」




原田さんはそう言うと子供のようにねだり始める。




本当に、年上とは思えない。




「ちょっとくらい待ってよ!」




今日はキンさんが体調を崩して来ていないから配膳も運搬も一苦労。