さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―

2人を見送って、再び道を歩き出す。




「沖田さん子供好きなんですね。あの子を見つめる目が優しかったですもん。」




「ははっ。俺昔から子供は大好きでね、よく近所の子供たちと遊んでいたんだ。」




意外な一面が知れた。




嬉しそうに笑う沖田さんに私まで嬉しくなってしまう。





二人で笑い合っていると、遠くであの声が聞こえた。





「きゃああ!」





!?





悲鳴は、さっきの男の子のお母さんの声。





「沖田さん!」





どうすれば良いか分からずと沖田さんをに振り返ったときには、すでにさっき来た方向に向かって走り出していた。





文字通り、一人その場に立ち尽くす。




私は、どうしよう?





ここで私が向かったとしても足手まといになるかもしれない。





――でも?




もしかしたら逆に力になれるかもしれない。





長い間習っていたあれが通用するのなら。





覚悟を決めて私も沖田さんの後を追う様に走り出した。