「わっ、わわわわりぃ!」




原田さんは小さく頭を下げた。



相変わらず顔を真っ赤に染めて。




いつもの原田さんらしくない動揺。




もしかして・・・




「原田さん女の子苦手?」




横暴で楽天家な原田さんは、ずっと女好きだと思っていた。




夜な夜な出掛けて女を漁っていると思っていたくらいだし。





「・・・。」




多分図星だ。




私の言葉に口をつぐんでいる姿から、間違いないと思う。




そう思うと思わず頬がほころんだ。




「じゃあどうして私に普通に話しかけてこれるの?」




最初原田さんは一人で私に会いに来てくれた。





「お前は俺のお袋に似てるから。」




はぁ!?




「ここにいると女と関わる時なんてねえから、女はよくわかんねえ。でもお袋みたいな女なら話せる。」




妙に納得。




それにしても、原田さんのお母さんに似ているなんてなんだか恐れ多いな。