「うわぁ、本当に姐さんじゃないっすか。久しぶりっすね。」
向こうから嬉しそうに駆けてきたのは、隊士さんたち二人組。
残念ながら、顔と名前が一致しない。
「最近来てくんなかったから、俺寂しくて。」
「お前、ずっと姐さん姐さん言っていたもんな。」
二十代手前の若い二人組は頬を赤らめてキンさんを見ていた。
んんん?
これは、もしや本気な方なのでは?
密かな疑問が生まれる。
「悪かったね。アタシも忙しかったのさ。」
キンさんはそんな二人にも、私に対するものと変わらない気さくな態度で接している。
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