「姉のアタシが言うのもなんだけど、アイツなかなか悪くないとは思うんだけどね。どうだい?」
どうだい?って聞かれても・・・。
答えを探すのに時間がかかる。
「・・・沖田さんは凄い人だと思います。剣においても、人格においても、容貌においても。私は・・・。」
私は、何?
沖田さんといるとなぜか頬熱くなって、どきどきする。
名前を呼ばれるといつか聞いた気がして不思議な気分になる。
「よくわかんないです。」
よくわからない。
これが私の正直な意見。
「随分真面目に答えてくれるね!」
キンさんは、ははっと声高く笑った。
は、恥ずかしい!
今考えると冗談で聞いてきただけだよね!?

