さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―


「初めまして、あずちゃん。」





そこには、簡素な部屋の真ん中に、どっしりと胡坐(あぐら)を掻いた20歳を超えたくらいの人が座っていた。




その恰好には似合わずとても綺麗な人。





目元なんかが沖田さんにそっくりで、本当に沖田さんのお姉さんなんだと明確に思う。





「姉さんその胡坐は止めろって言っただろ?」





「うるさいねぇ。どんな格好しようがアタシの勝手だろう?」





2人のやり取りに呆気にとられてきょとんとしてしまう。





随分と美男美女な姉弟。





私は兄弟がいなかったけど、この二人は私の中の最高の理想図になっている。




それにしても、一体どうして私をここに連れてきたんだろう?