さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―


そんなことを考えていたら、沖田さんが声を掛けてきた。




「あず、話があるからちょっと来てもらえるかな?」





おいで、というように沖田さんが手招きしてくる。





報告って一体なんだろう?




ちょっぴりドキドキしながら土方さん達に頭をさげ縁側に下していた腰を上げる。




「会わせたい人がいるんだ。」





「えぇっ!?」





この展開って、結婚を両親に報告するみたいたパターンじゃない!?





いやいや、私たちそんな関係じゃありません!




「ちょっとついてきてね。」





沖田さんにグッと手を引かれて長い廊下を歩き始める。





もしかして、ほんとに!?





なんだか緊張してきた。