さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



それでも、新選組の人達は私にとても良くしてくれている。





未だに外出許可は下りないから屯所の外には出られないけれど。





近藤さんはあの日以来忙しいのか顔を見せないけれど、永倉さん、平助くんは結構頻繁に会いに来てくれるし。





山南さんは2、3日ごとに困ったことはないかと尋ねにきてくれるし。





沖田さん、土方さん、原田さんは毎日のように顔を合わせている。






現代に残ったみんなに会いたくて時々胸が痛むけど、新選組のみんなのおかげで寂しさを紛らわせている。





翼の存在も大きいんだろうな。





あの電話以来一切連絡はないけれど近くに翼がいるということが私の支えになっている気がする。