さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―





「どいてくれる?」



「どないして?」




こ、こいつは・・・!




未だに私の上に被さって下りようとしない丞をぐっと押す。



けれど、やっぱり男の人。




「俺はお前に教えてあげようとしてんのや。感謝せい。」




「はあ?」




何を教えてくれるって言うのよ。



しかも、こんな体勢で。




「続き、やろか?」




そう言うと、今度は短く折ったスカートの中に手を入れてきた。




「なにすんのっ!?」




「声出すなって言ったやろ?物分かりの悪い子やな。」




丞は被っていたマスクの様な物を下ろした。




あらら、なかなか綺麗な顔してる。



切れ長の目と高い鼻はタイプじゃないけど。




じゃなくてええ!


 
これは、不味い展開だよね。



うん、大分ヤバい。