「どいてくれる?」
「どないして?」
こ、こいつは・・・!
未だに私の上に被さって下りようとしない丞をぐっと押す。
けれど、やっぱり男の人。
「俺はお前に教えてあげようとしてんのや。感謝せい。」
「はあ?」
何を教えてくれるって言うのよ。
しかも、こんな体勢で。
「続き、やろか?」
そう言うと、今度は短く折ったスカートの中に手を入れてきた。
「なにすんのっ!?」
「声出すなって言ったやろ?物分かりの悪い子やな。」
丞は被っていたマスクの様な物を下ろした。
あらら、なかなか綺麗な顔してる。
切れ長の目と高い鼻はタイプじゃないけど。
じゃなくてええ!
これは、不味い展開だよね。
うん、大分ヤバい。

