さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―


「正確に言うと諸士調役兼監察やけどな。」




しょししらべやくけんかんさつ。




長い名前が出ると、一体どういう役柄なのかわからなくなった。




監察はなんとなくわかる。




浪士のことを見張ったりすること。





「監察は隊の内部を監視するんや。査察、諸士調役は浪士の探索。」




おおよそ意味は理解できた。




つまり、この人は現代でいう警察みたいに、パトロールしたり、見張ったりしている。




そういうことならさっき動揺しなかったのも理解できた。




そ、それにしても…。