烝の手がブラジャーのホックを器用に外す。 初めてな筈だろうに、私に疑問をもっていない。 普通だったら見たこともないこの服装とか…ブラジャーとか、驚くだろうに。 「150年後にはそんな製品があるんね。」 「!」 どうしてそれを? 知っているのは兼部の人達だけのはず。 あの場に烝は確かにいなかった。 烝は私を見て口角を上げた。 「俺は忍びやから。」 忍び。 なんとなくその単語は理解できる。