「ねぇ、吉鷹さん。私吸血鬼が嫌いなの」
昼休み。昼食を食べながら柊は、遠くを見る目で、ぽつりと話しかけてきた。
「どうして?」
卵焼きを口に運びながら問いかける。
学園の中庭で、緑の自然に囲まれながらベンチの上で、昼食を摂っていた。
「だって、いつ大好きな人を殺してしまうか分からないし、それに…」
「それに?」
手を止める柊。うつむきながら言葉を続ける。
「それに…、いつかは吉鷹さんは私を置いて死んでしまう…」
「…?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…