「何も知らないで、何も知ろうとしないで、わかってあげられなくてごめん」


本当に申し訳ない。好きじゃないからなんだ。


吸血鬼だから、避ける。


闘っている柊の姿が大人に見えた。


「自分のわがままで、ずっと柊さんことを分かっていなかった。婚約者として最低だ…」


力を緩め、体を離そうとした時だった。