「謝らないで。俺が見たいっていったから。柊さんのせいじゃないよ!」


「吉鷹さんは、怖くないの…?」

「怖くないっていったら嘘になるけど」


「ごめんなさい」


柊は、自身と向き合って吸血鬼と闘っているんだと認めた。


俺は震えている柊の体を抱きしめた。柊の背中に腕を回し、力を込めて抱きしめる。


「怖いけど、柊さんは闘っているんだよね?それなのに、避けていてごめん」


さらに、力を込める。