「だからって傷つけることなんてないッ!!それに、襲われても、俺なんて、傷をつけられてない!!」

「…ッ!!」


驚きと同時に、引っ掻くのを止める。


「本当に…?」


信じられないように、俺を見つめる柊。


本当だと、首や腕や足を見せる。

何も傷がないと確かめると、安心したように腕を下ろした。