目の見えない吸血鬼との求婚

そのまま柊は、俺の体に抱きついてきた。


吸血鬼化となる柊の体は、氷のように冷たい。


「うぇぇ」


おかしな声を出しながら、我慢する。


すると、柊は俺を構うことなく、ゆっくりと牙をだしながら、首に近づいてきた。


(かっ、噛まれるッ!!)


冷たい唇が、俺の首に触れる。