目の見えない吸血鬼との求婚

しかし、吸血鬼の血が早かったのか、つけようとするお面を手で弾かれてしまった。


怖くなり、後ずさる。


「うわぁぁぁぁ」


柊に体を押されると、二人同時にベッドに横になる。


目の前に吸血鬼化となっている柊と目が合う。


寒気が走った。体を動かそうとするが、押さえられているせいか、動けない。


「ち…ッ!!血をッ!!」


柊の目が赤くなる。怖い!!


力を振り絞り、抵抗する。