目の見えない吸血鬼との求婚

「…でも」


小さな声で、俺の耳に届く。


顔をあげ、柊の顔を見た。


「五秒だけなら、見せてあげる」

そう言うと、ゆっくりお面に手を置き、少しずつ外していった。


俺は柊の顔を見つめた。


見つめた先では、二重な目で、しっかりとした整った鼻の形。小顔だ。髪はストレートで、青色した綺麗な髪。