目の見えない吸血鬼との求婚

見てはいけないと言うように。


「ねえ、柊さん。…一度でもいいから見せてくれない?」


無理なことを口にした。断られるとわかっているが、好奇心が溢れていた。


「駄目…。吉鷹さんが死んじゃう」


震えた声で言う。


「…だよね」


青菜に塩になる。分かっていたが、ショックを受けた。