目の見えない吸血鬼との求婚

「…」


俺が柊よりも先に寝ていることは知っていた。柊の言う通り、確かに柊より先に寝ている。柊の前では、嘘は通じなかった。


「そんなに私のことが嫌い!?私が吸血鬼だから?だから信用もたよってくれないのねッ…」


柊は泣き出してしまった。


何も言うことが出来なくなる。


沈黙が続く。