目の見えない吸血鬼との求婚


目を覚ますと、歪んだ視線から自分の部屋だと分かった。


「吉鷹さん!!」


不気味なお面をつけた、二年二組の柊舞古都が、心配そうな声で、俺の名を呼んだ。


「良かったぁ!!」


良かった!?何を言っているんだ、この人は。


俺は無意識に柊に声をかけた。