目の見えない吸血鬼との求婚

何処かへ出掛けるのか、化粧を始めた。


予想していた通りだ。


最近の母親は、子供が家に要るときは暇をもって出かける機会が多い。


数分後、突然俺は息をすることを忘れていた。


親は子供の信頼を裏切るのだと実感してしまった…。


俺は、視線をそらしたい思いが溢れていたが、逃げるなと自分に強く言い聞かせた。