「俺は、遊兎の婚約者のことが気になって調べたんだ。が、この世の中に殺人鬼が現れた。同時に調べている」


父親は続けて言った。


「ここで言っとく。母さんには内緒だが、後で下に降りたときに見てみなさい。母さんの目も紫になっているから」


「えッ!!」


「知られないように注意するんだぞ」


「母さんも吸血鬼なの!?」


聞けずにはいられなかった。


「恐らくそうなるだろうな」