今回の吸血鬼は、先が遠いようだと渋々と感じた。


それなら、どういう方法で吸血鬼だと見破る方法はないのか。粘り強く調べていると、疑問と一致する答えが、一七九ページの二行目にあった。


『普通の人間と一般の吸血鬼の見分け方は難しい。しかし、一つだけある。それは、目にある』


目!?俺は興味を持ち、意欲的に本を見つめて、その先の文章を追った。


『一般の吸血鬼の目の色は知っている通りの赤色だ。普通の人間なら黒や茶色だ。外国を別にすると違ってくる。
しかし、一般の吸血鬼に襲われた人間は、その瞬間に目の色が変わる。色は…である』


「…ッ!!」