俺は、汗をかきながら、ゆっくりと起き上がった。窓から射し込む太陽の光が明るい。 (あの夢が本当なら、俺も柊と同じになってしまうのか?) 横で寝音を立てながら、柊が寝ていた。 (きっと、嘘にきまっている) 悪態をつきながら、ベッドから降りて進んでいった。 階段を降りると、いつものように母親が朝食の準備をしていた。